国辱外交と対等外交
外交の対等性というのは一体何だろうか?
私はWTOなど世界を飛び回っていたときにつくづくこのことを考え続けた。
よく郵政民営化は米国の言いなりになったとか、小泉竹中が米国の属国化したとか言う誤解をされている方がいる。おそらく通商分野における毎年行われている対日要求との一致を一部の偏見にこり固まった方が言っているのを、勉強もしないで何となく信じているからだろう。
たとえば、イラク・アフガン戦争などは、日本だけが参加しているのではなく、世界中の大きな先進国は協力をしている。日本には、第1次イラク戦争のときに、当時の自民党の小沢大幹事長が決断して1兆3000億円ものお金を出したのに、ちっとも評価されずにむしろ軽蔑された経験がある。しかも、彼はその一部をポケットに入れてしまったというのは、石原都知事が雑誌などでも書いている話だ。
また、そもそも対日要求に対して、対米要求も日本は出している。私も経産省にいたときには見ていたので知っているが、こんなものはかなり形式的なものである。ただし、本当にWTO違反である場合には、当然是正せざるを得ない。それは条約上の義務だからだ。
そもそも、コカコーラを飲み、マクドナルドを食べ、ハリウッドの映画を見て、ディズニーランドに行きながら、小泉竹中はアメリカに日本を売ったなどと批判する人はよっぽどの勉強不足なのだろう。今度、機会があれば世界の外交、特に経済分野の外交を教えても良い。
しかし、今まで米国の人が来ても、天皇陛下の日程を無理やりルールを破ってまで会うことを強要したことは無かった。米国に国会議員142人も連れて行って大統領とみんなで仲良く一人ひとり記念撮影をしにいったことはなかった。米国にいって「外国人参政権はやりますよ」と約束したことも無かった。なぜ、ここまでしなくてはいけないのか。それは詳しくは述べることは出来ないが、要は「利権」なんだと思う。しかも、普天間では米国との約束を反故にし、韓国には142人の子分を連れて行かなかったから、米国よりも韓国よりも中国が大切だ、というメッセージを発していることになるし、現に向こうではそう受け止めているといわれている。
100万歩譲って、仮に日本が北朝鮮に攻撃を受け、「あなた」や「あなたの愛する家族」が被害を受けたとき、米国は助けてくれる。あの苦しかった戦後時代、復興に手を貸してくれたのは誰なのか。今まで、どこの国への輸出で日本は今日の富を稼いできたのか。
私は弁護士、そして経産省時代と米国と散々訴訟や通商紛争で戦い、ことごとく勝ちを収めてきた。日本を見下しているかのような米国人とやりあったことも何度もある。原爆投下は許せないと何人もの米国人の認識を改めさせたこともある。だから、たとえ相手が米国であれ、何であれ、それが国益を損なうようなことであれば、全力で阻止する。その私が言うのだから信じて欲しい、今進められているのは、対等な外交なんかではなく、国辱外交である。
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