国益の喪失

2009年12月16日 18:20 | ブログ

仮に皆様が企業の社長だったとする。別会社と難しい交渉を13年にもわたって続け、ようやくと合意に至り、自分たちもその合意に基づいて動きだしたし、お金も使った。ところが、新しい社長は、「前の社長まで歴代の社長がやったことは、いったん白紙にし、結論はちょっと待ってくれ」と言ってきた。今後、この会社と命運をかけた取引等をする気になるだろうか?

普天間基地の最大の問題点はそこにある。相手がアメリカだとか何だとかいうことではなく、要するに政権交代という「内部」の事情を、外交という相手のあることにまで平然とごり押しすることにより、「国」としての信用を失ったということである。これは上記のように自分が責任ある当事者だと考えればすぐ分かる。

また、ポスト京都議定書問題でも、よく考えもしないで麻生総理が設定した2005年度基準を1990年度基準というように京都議定書と同じにしてしまったため、京都議定書の延長という最悪のシナリオのプレッシャーを受けている。万が一、そんなことになったら大変である。

とにかく、長期ビジョンと国際ビジョンを欠いたまま、目先で進んでいるので、国際的には日本は大変な国益を喪失している。


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