改めて、世界一の高齢社会を構築する時
今日は主に定年制に縛られている方々とお話をさせて頂いたのだが、世界一の寿命、世界一の高齢化の進展のはやさ、そして高齢化比率と、日本はどうやっても高齢化世界一と向き合っていくしかない運命にある。
この点、以前にも申し上げたとおり、人生100年時代の設計を私なりに仲間の皆様と行い、そこで定年制の見直しと、年齢差別禁止への転換を訴えた。
先日、若者の夢を奪うな、と申し上げたこととは逆に見えるかもしれない。高齢者雇用が増えればそれだけ若者の雇用が奪われるとも考えられるからだ。しかし、私はそう思わない。今でもそうだが、年配の先輩たちにとって、給料よりは、より働く意義や社会における存在感、やりがいが重要である。そして、働かないで年金や貯金をくいつぶす生活をするよりは、少しでも決まった定期収入のある方が支出もするだろうし、社会全体でも経済が活性化する方向に働く。
加えて、医療や介護など、今後の高齢化の進展で財政上避けては通ることのできない課題について、明らかに働きがいを持っている方が健康にもプラスであり、いつまでも健康で幸せに生きることにつながるので、大きな解決策となりうる。
60歳なんてまだまだ青年だ、と私は60歳の先輩たちを見ていてそう思う。個人差も大きいと思う。それなのに、なんで国が勝手に「老人・隠居」のレッテルを貼るのか。
久しぶりにお会いした3年前までばりばりに働いていた女性職員の方が、定年後、フロアー案内係としてプロ意識を持ってやっていたのだが、今や民間委託されて居場所を失いつつある、とさみしそうだった。
経済を背負い、家族を背負い、社会を背負って、頑張った先に寂しいレッテル張りしか待っていない社会は、とうてい理想的な高齢社会とはいえない。年齢差別禁止法から初め、老人等の法律上の画一的な定義づけの廃止、国、地方、団体、民間などにおける新しい年齢によらない働き方の推進、学校や保育など多様な場での「先輩の知恵の継承」等々、あちこちですでに行われている良い例も国家レベルで採用しながら、「これが理想的な世界一の高齢化社会だ。日本は世界一だ」と胸を張れるような方向性に大きく舵を切るときだと思う。
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