改めて、次世代のために今しなければならないこと

2010年6月 6日 10:45 | ブログ
これから一日中会議で、そのあと夜12時5分発の飛行機にて夜通し日本に帰る予定なので、今日はこの日本語が打てるホテルのパソコンで朝一番で更新をさせていただく。

ホテルのテレビを見ていると、日本語はNHK Worldのみ。ところが中国語、韓国語、英語などの放送はあふれている。

実は一昨日、日本に7年間留学し、ベトナムに帰って起業した若い社長とお会いした。その際、「中国や韓国は政府が肩入れして、ベトナムにおいて番組が見ることができる。日本はそういう制度がないので高すぎて仕入れることができない。結果として、人気のある芸能人やアイドルはみんな韓国人。ファッションも韓国。あこがれも韓国に向いている。長い目で見るとすごくマイナスだと思うが、なぜ日本はそういうことをしないのか?日本派の人間として残念だ」と言われた。

もう少し経済的な豊かな中国の一部や台湾などでは日本のファッション雑誌や芸能人の人気も高い。しかし、ASEANなどまだまだ貧しい国では中韓に握られているようだ。しかし、いずれ猛スピードで世界の中心になってくるエリアである。今から、そんな面でも政策が必要だ。

また、その影響もあってか、日本語よりも、中国語、韓国語を学びたいという若者が増えているということも聞いた。昔、日本語学校の積極的設立を国が後押ししてもやるべきだ、と書いたことがあるが、すでに手遅れになりつつあるようだ。

「日本を世界に誇りの持てる国にしたい」というのは、こうした海外に来るたびに日本の存在感が低下し続けていることへの悔しい思いから搾り出すようにして私が感じた信念だ。海外で就職しようとしても、留学しようとしても、何かチャンスを得ようとしても、国の存在感や期待感が低下していると、非常に苦しむというのは実際に私が経験したことであり、このままだと未来の世代はもっともっとその機会を失うことになる。今後の少子高齢化や市場の縮小など日本の抱える構造的な問題を乗り切るためには、これからの子供たちには日本だけではなく、世界を舞台として活躍できるように環境を整えるのが私たちの使命であるのにだ。

そのうち、財政の膨大な赤字のつけが回って円が弱くなり、反対に途上国の成長が続けば、今私たちが「安いなあ」と感じる国々でもそう感じなくなる日がやってくる。実際、中国や韓国などではすでに感じることができなくなっている。そうなったら、日本の若者たちのチャンスはさらに細ることになる。

財政の赤字を削減し、教育、しかも国際人として通用するような高等教育や言語教育を充実させ、法人税の引き下げなど国際競争の土台をわが国企業にとって有利になるように改善し、航空や船舶等に関わる交通インフラの国際競争を考えた整備を充実させ、アニメやファッションなどコンテンツ産業の海外進出をサポートし、中小企業や農業などこれまで海外進出とは比較的縁が薄かった分野の進出を後押しし、国際機関や国際会議の積極的招致を行い、留学制度を充実させること、等々は、結局私たちの国の未来を切り拓くために絶対に必要なことだと私は思う。いかに、今の子供たちやこれから生まれてくる世代に、「日本人で良かった」と誇りに思ってもらうことができるか。日本の良さ(伝統、歴史、文化、自然、人)を大切にし、承継しながら、他方でこのような国際化を進めていくこと、つまるところは、次世代の幸せと誇りである。
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