拉致事件について

2010年7月22日 22:09 | ブログ
拉致事件と言うのは、あってはならないことだし、私も現職中は拉致関係の仕事もさせて頂き、何とか被害者が帰国し、愛するご家族との再会を果たしたいと思って制裁強化等の手段を検討し、実行させて頂いた。

難しいのは、1.相手が生まれながらの独裁者であり、独裁国家であって、自らの非を認めるという気持ちが根本的に欠けていること、2.中国が北朝鮮のバックについていること、3.軍事力的には決して日本が優位にないこと、4.現北朝鮮体制の崩壊は周囲のどの国も本音では望んでいないこと、5.日本との貿易等の関係はそもそも薄く、日本の経済制裁は本質的な打撃にはなりにくいこと、6.小泉総理の訪朝後の世論でもそうだったように、日本側の政治的なリスクが大きいこと、などがある。

その中で、苦悶したのはやはり6の政治リスクの点だ。たとえば、あってはならないし、ないと信じたいが、仮に被害者のどなたかが本当に死去されていたことが紛れもない事実と分かった場合、マスコミや世論から大変な批判が起きるのは目に見えている。現に、小泉元総理は帰国できた被害者のご関係者以外からの拉致家族会の方から凄い批判を受け、世論の一部も同調した。それが永田町・霞が関のトラウマになっている面もある。

今回の金賢姫来日は、なぜだか分からないが軽井沢の鳩山別荘で行われた。特段の新しい情報もなかった。夕食のフランス料理をはじめ、特別チャーター機や車、宿泊、警備などはすべて国民の税金負担だ。無論、外交機密で表にできないこともあるだろうが、何千万円もかけたことが単なる世論対策ではなく、真に事件解決につながることを政府は約束すべきだ。

そして、最後は上記の理由はクリアーし、私たちの同じ国民の仲間が救いを求めている以上、それに応えなくてはいけない。
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