日本の土台の破壊

2010年12月29日 23:17 | ブログ

今年も残りあと二日となった。思えば個人的にはもだえ苦しんだ一年であった。

何よりもひどすぎる政治の現状が悔しかった。先日、竹中元大臣とお話をする機会があったが、「あまりにめちゃめちゃにされすぎて、立て直すのは相当難しくなった」と仰っていた。

詳しくはその内容はお聞きしていないが、思いは同感である。

その一つは、自立心の破壊である。自助、共助、公序の秩序が崩され、何でも政府がやってくれるし、やらなければ政府のせい、という風潮が強まった。

二つ目は財政規律の破壊である。借金が税収を上回るという異常な予算が常態化し、借金は一年ちょっとで膨大に増えた。さらに基金や積立金等は掘りつくされ、嫁入り道具用のへそくりもなくなってしまったような状況だ。

三つめは霞が関の信用破壊である。霞が関で働く多くの人がやる気を失い、辞めていくし、良い人材が入りたいと思えなくなった。

四つめは企業の海外移転である。外国企業の撤退が相次ぎ、日本企業でも工場を海外移転する動きが強まった。

五つめは海外での信用破壊である。尖閣や普天間など、およそ「あの国はどうなっているんだ」と思わせるようなことが相次いだ。領土問題では北方領土へのロシア大統領をはじめとする高官の相次ぐ訪問が行われるという、今までにはありえなかった事態が起きている。

六つめはバラまきの既得権益化である。もはや歳出改革のような痛みを伴う改革が極めて難しくなった。

七つめは、科学技術など日本を支える分野の弱体化である。蓮舫氏の「日本が一番じゃなくてはいけないんですか」という発言や事業仕分けが理系の優秀な学生のやる気をなくさせ、あるいは海外移転を促した。

まだまだあるかもしれない。とにかく、たった一年ちょっとの期間であるのに、日本の土台を大いに崩してしまったということだ。早く現場に復帰して、日本を立て直すために貢献したい。

 

 


コメント

一番大切であろう「国家間の中での」という意味も含めての

>自立心の破壊

は、戦後生まれは元からですよ。国防がその代表。平和だからボケたんじゃない。

戦後65年しかたっていない日本に比べて、例えば100年以上戦争していない北欧の国のシェルターが淡々とランニングコストを維持している事実がある。つまり平和だからボケたのではなく、日本の場合、国防はアメリカに丸投げしている、という潜在的意識のせいでボケたのだ。何も考えていないからボケたのだ。

国防に限らず、何かが起きたとき、自分とのかかわりを一切考えず、ただ他者を責める、という風潮が増勢しているのは今に始まったことじゃない。終戦時、物の判断ができていたはずの、つまり当初20~30代だった人々が、今静かにこの世を去りつつあり、戦争を節目とした「完全な世代交代」が起こりつつある今こそ、この国がガタガタしているのはタイミングとして必然だと知るべきだ。

この1年でたしかに政治そのものは大きく滅茶苦茶になったが、人そのものとハードはそれほど変わっちゃいない。情報統制には大敗北し続ける戦後の歴史に目をつぶり続け、その場限りの数値や文字だけをみて一喜一憂している限り、この国は沈んでいくだけだ。

真の歴史を振り返ることなくして立て直しはない。それが戦後日本の最大の癌なのだ。若者達の顔を見てみろ。国、という概念を認識すらしていない。これじゃ国が傾いて当然なのだ。

そして誰一人国も歴史も顧みなくなったとき、国は滅ぶということを、この国は体現しつつある、ということだろう。自分達の足元を省みないことが、如何に駄目なことかを、今後数十年だか100年だか、それ以上か、思い知ることになるだろう。下手をするとそれさえ気付きもしない人間だらけ、という現状を再認識すべき。

Posted by: : 2010年12月30日 08:15


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