TPPの誤解を解く方法
2011年10月27日 16:50
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昨夜、いわゆるTPPについてあることないこと言いふらし、みんなの恐怖を煽る「TPPおばけ」にお会いしたので、改めて、しつこいようであるが、「TPPは、ただちに交渉に参加し、我が国として最大限の国益を確保し、譲ってはならない一線は死守すべき。そういう交渉をやってくるのが政治家の役割であって、はなから交渉に負けることを前提にするような議員は役立たずだからただちに国会議員を辞任すべきである。もし、譲ってはならないような一線を譲らなければ参加できないという究極的な状況になれば、参加しないという選択もありうべし」という極めて当たり前のことを繰り返させて頂きたい。
なお、交渉に参加していない国に、センシティブな交渉状況を漏らすはずもないことは、「交渉」というものをビジネスでもなんでもやったことがある方なら自明の理である。「情報を提供せよ」というのは交渉に参加した後に、全部は言えないものの判断材料としては必要な情報を提供すべきというべきであって、交渉参加もしていないうちから「明らかにせよ」というのは無理なことであることを付言したい。
この点、先日民主党や国会議員たちに配られた資料が一般にも公開されているので、あえてご紹介したい。
http://www.npu.go.jp/policy/policy08/pdf/20111014/20111021_1.pdf
分かっている交渉分野は次の21分野である。
1.物品市場アクセス
2.原産地規則
3.貿易円滑化
4.SPS(衛生植物検疫)
5.TBT(貿易の技術的障害)
6.貿易救済(セーフガード等)
7.政府調達
8.知的財産
9.競争政策
10.越境サービス貿易
11.商用関係者の移動
12.金融サービス
13.電気通信サービス
14.電子商取引
15.投資
16.環境
17.労働
18.制度的事項
19.紛争解決
20.協力
21.分野横断的事項
いちいち説明はしないが、日本が他国に後れを取っていて結果的に不利になるような分野はほとんどない。農業分野、特に畜産では不利な状況になる可能性があるので、それだけはきちんとした対応が必要である。他の分野についてささやかれているご心配は、この交渉分野を見ていただいてもご理解いただける通り、ご心配には及ばないし、それをみすみす取られるような交渉しかできないような政治家はくびにして、きちんとした交渉ができる人に任せれば何の心配も要らない。私は実際にFTA交渉にあたったことがあるので、その辺の機微には通じているつもりである。
皆様の周りでも、もし誤解に基づくご心配をされている方がいらっしゃる場合には上記のように仰っていただきたいとおもいます。要は日本の発展につながる交渉をすればいいんです。
あと、繰り返しになりますが、ただちにASEANプラス3、そしてEUとの交渉を始めるべきです。
コメント
『TPPおばけ』なんてレッテル張りは牧原先生らしくないですね。
TPP参加ならISD条項さえも進んで受け入れるようですね。
米韓FTAの不平等条約っぷりを見れば日本がTPPに参加した時の姿が見えてくるんじゃないでしょうか?
これを見る限り、アメリカは本気です。交渉でなんとかなるという甘い見通しでいいんでしょうか?
国益をお考えならTPPより円高対策でしょう。
Posted by: : 2011年10月28日 15:44御参考までに掲載します。
鈴木宣弘:TPPをめぐる議論の間違い ── 推進派の俗論を排す
http://tpp.main.jp/home/wp-content/uploads/d58e252c5ea75e0feb1ae7c3d802d9f7.pdf
まあ、どの様な問題でも賛成派と反対派はいるものですが、まず現実を見ていただきたい。経済が成長していて、政治も安定、外交も問題なければ今の幸せを変えることはありませんが、日本はこの十数年来、外国からも停滞日本と揶揄され、財政は悪化しデフレは脱却できず、円高も是正できません。この様な状態がずっとつずいているのですよ、政治家には経済が成長すれば増税不要などとと嘘を吐かれ、巨額な赤字を返せず大増税になります。今後、年金もどの様になるかわかりません。いつまでもキリギリスの生活は、つずきません。
EUも米国も2国間、多国間で貿易自由化を進めているのですよ、日本だけが一人勝ちして生きていける時代でもありませんし、お互いにウィン、ウィンの考えで交渉するべきであると思います。何かの行動をしなければ、今のままでは日本の未来はありません。
Posted by: あたしんちのおじさん : 2011年10月31日 14:23コメントする
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