補選の敗北に思う
山口2区の補欠選挙では敗北。埼玉県議会補欠選挙も70票差ではあったが、共産党の方に惜敗。ともに厳しい結果となった。この結果は今の自民党を見ていれば私も一国民としてよく分かる。
ただし、その最大の原因は長寿保険制度にあると言われているが、この保険制度については前にも触れた通り、広報不足による誤解と、「後期高齢者」という名前がよくないものの、制度自体は決して間違ったものではないと繰り返し言わなければならない。
そもそもあまりに高齢化社会になりすぎてこれ以上は現役世代に負担をかけることのできない状況になりつつある。現役世代、特に若い世代は膨大な借金を今後背負っていかなければならない運命にある。他方で、今の高齢者は、政治家でも平然と「逃げ切り」を口にする人がいるとおり、私たちの世代に比較すればはるかに良い年金と軽い医療や介護の負担を享受し続ける。払っている年金料や健康保険料(窓口負担を含む)、およびもらっている年金額とを比較すれば一目瞭然である。
今回の保険制度では、75才以上の方のかかった医療費を、5割が税金負担(すなわち基本的には現役および未来世代負担)、4割が現役世代の保険による負担(大赤字になりつつあり、健康保険料が値上げされる可能性大)、残りの一割をお年寄りの皆様にもご負担頂こうという制度である。厳しい負担を余儀なくされているのは現役および未来世代であって、なぜ「年寄りいじめ」などというレッテル張りを、野党もマスコミも面白おかしくするのか分からない。そういう方々がその分「私が負担しよう」という覚悟で物を言っているのならいい。しかし、自分が払うのは嫌だ、でもお年寄は可哀想だ、というあまりに身勝手な論理を振りかざし、結果として未来の世代からの借り入れをさらに重くしようとしている。
私は国民の皆様が間違っているとは思わない。一人一人の方からすれば、全体の人数が膨大になっていることは分からないからあくまで個人レベルで、「なぜ税が上がる?負担が上がる?」と怒りを覚えるのは仕方がない。間違っているのは、船が沈みそうなのが分かっていながら、あるいは分かるはずなのに、それを隠して甘い言葉をささやき続け、最後国を滅ぼしてしまう人たちだ。政治家は厳しい現実を語り、大手術をしなければならず、その前提として信頼を得る必要がある。自分には甘く、国民には厳しい政治家はすべて首にすべきだ。さらに国民全体にはみんなで支えあう気持ちがないと大変である。「私はやらない、でも誰かがやってくれ」という人が増えれば増えるほど、明日の日本はない。



